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七夕過ぎて [創作]


「そう言えば、七夕だったな」

夜勤明けで家に戻ろうと駅前の商店街を歩いている僕の目に笹飾りを片付けている人の姿が目に入った。

僕が子供の頃には、近くの小川に笹飾りを流しに行ったっけ。

最近は不法投棄になるとかで、焼却処分されているっていうし、味気ない世の中になったな。

軽トラックに次々と積まれる笹飾りの一つに目が留まる。

黄色の短冊に黒のマジックで大きく『世界征服』。

いたな~クラスに一人はこういうことを書くヤツ。

落ち着きがなくっていつも先生に叱られていた坊主頭の顔がふと浮かぶ。

そういや、この前SNSでこういう内容を子供が学校の笹飾りに描いたら、親子で学校に呼び出されて書き直しをさせられたって見かけたな。

子どもの大きな夢を笑って受け止められる大人が少なくなったんだろうか。

あの『世界征服』って願い事を書いた坊主頭の彼は、今頃どうしているだろう。

意外と同級生のなかで一番大物になってたりするんだよな。

僕はなんて書いたっけ?

『算数のテストで100点が取れますように』だったかな・・・。

目先の事しか考えてなかったと苦笑いしながら、ふと立ち止まった。

今もそうじゃないか?

とにかく定職に就かなきゃと好きでもない仕事して、先の展望なんてなにもない。

僕は本当は何をしたかったんだろう。何をして生きていきたいんだろう。

七夕は過ぎちゃったけど、たまには目先の事じゃなくてずっと先を見据えてみようか。

サワサワと笹の葉がこすれる音を立てながら軽トラックが僕を追い抜いていった。

IMG_2468.JPG
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初のスマホ編集 [創作]

写真.JPG今回、訳あってスマホから編集しております。
なのでどんな感じの記事にUPされるのか、わからない(^_^;)
画像は、ノゲシだと思う。
暖かい気候のところでは、一年中花が咲くそうだ。
特に注意してみてなかったけど、奈良だと一年中咲いているのかも
知れないな。
今シーズンは注意してみてみようっと。



追記(12/29 0:10)

ここからは通常どおり

PC編集でお送りします(笑


今確認したら

改行とか画像の位置とか

非常に見づらいですね

でも、今後なにかの参考になる場合もあるかと思うので

あえてこのままにしておきます


文章も動いてる車の中で打っていたので

画面をみていたら気分が悪くなってきて

そこそこの文章を打ったつもりが

「短っ!」と本人がびっくり

それでまあこうして追記してるんですけどね


スマホだとやはり文字が打ちづらいので

僕だとやはりガラケーのほうが良いな

スマホを持つ前は

状況によっては携帯で編集してたんですが

携帯のほうが使いやすかったな


スマホのほうが画面も大きいし

画像の確認もしやすいんだけど

順応性が低下しつつある僕の場合は

スマホの画面で文章を作るより

携帯のキー操作のほうが

文章を作りやすい

携帯が普及し始めてすぐに所持していたから

つきあっている年数の差があるんだろうなぁ


スマホを持つようになって約1年

もうちょっとしたら今より慣れるかな?

雨音に包まれながら [創作]


そっと握り締めると

小さな手がか弱い力で握り返した


繊細な心で一生懸命なのを僕は知ってる

ぎりぎりのところで

精一杯生きてること

僕は知ってる


懸命に生きる人を脅かすものには

必ず報いがあるよ

ただではすまない


今宵は雨

水の守りに包まれながら

心静かにゆっくりお休み


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9000nice! Thank you! [創作]

暗く覆われた空の下

闇雲に足を進める

ここがどこかさえ知らない

ただ止まることはできなかった


どこからどこへ向かっているのかさえ知らないのに

とりあえず進む


何気なく空を見上げると

雲の切れ間から覗く星の瞬き


小さな星だけれど

その輝きはまぶしいほどで

目を離せなくなっていた


わかっていた

手を伸ばしても決して届かないこと


それでも・・・

見失わないでいたいと思った

少しでもその光に照らされたいと願った


闇雲に歩いていた間は

怖いと思うことすら知らなかったのに


わずかに与えられた光は残酷にも

失う怖さを教えた


足を取られて無様に転び

情けなくて涙する

流れるに任せて流した涙が枯れ

再び仰いだ空には

変わらぬ星が見下ろしている


見失うまいと必死にならずとも

そこで輝いていてくれるのだ

手が届くことはなくても

光を放って「ここにいるよ」と微笑んでくれる


星からこちらは見えなくとも

こちらから星は見える

それでいい

そう、それでいいんだ
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“アイ”が足りない [創作]


まるでやりたい放題

気に入らないことがあると徹底的に攻撃

それで足りなければ排除したがる


自分だけが可愛い

自分だけはいい思いがした


望み通り、気に入らないことはなくなった

それで満足?

今度は次の気に入らないことが目につくんだろう?

また同じことの繰り返し

満たされないんだろう?


自分が可愛くて満足できるように一生懸命

本当は何を一番望んでるかさえ見失ってる


邪魔者が消えたって

いつだって何かが不満

何をすれば自分が満たされるのかもわかってないだろう?


自分が可愛いだけじゃ

自分を愛せてないんだよ


誰より自分が自分を愛せてないなら

何をしたって満たされない


誰かを好きになったって

してくれない不満ばっかり数えるんだろう?


自分の“愛”で“哀”を受け入れて

“哀”を“愛”で抱きしめて

かわいそうな自分を愛してやれよ

他でもない自分自身で
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エイプリルフールを敢えて宣言 [創作]

カテゴリーも創作に入れます

おそらく人を選ぶ内容になるので

いつものように

追記にしますね~

閲覧後の苦情等は受け付けかねますので

「何を読んでも、大丈夫」な方のみ

先へお進みください(笑

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つむじ風 [創作]

この公園を抜けると近道だったハズだよな

俺は大通りを外れて子どものはしゃぐ声を聞きながら公園に足を踏み入れた

舗装されていない地面の感触が心地よいな

「うわ~」「きゃー」

突如巻き起こったつむじ風に子どもの甲高い声が響く

その次の瞬間、つむじ風は俺を巻き込むように過ぎていった

やべぇ…、目にゴミが入った

しかも、両目かよ!

涙で視界が滲んでよく見えない

なんとか目を洗いたい

目を抑えながらおぼつかない足取りで歩いていると

不意に片方の腕を誰かに抱えられた

「こっちにベンチがあるわ」

この声は…まさか…

誘導されるままベンチと思われる場所に座らされた

「これ、丁度買ったばかりの水だから」

片手にペットボトルを持たされ、もう片方の手をキャップへ持っていかれる

「キミなのか?」

答えはない

ともかく目を洗って顔を見たい!

「私、あのバスにどうしても乗らなきゃいけないの

後は自分でなんとかしてね」

「ちょっと待ってくれ、キミなんだな?そうだろう?」

俺の問いかけには応えず

走り去る足音が響いて、俺はベンチに取り残された

ともかくペットボトルの水で目を洗うとやっと視界を取り戻せた

大通りに目をやってみたがもうバスは見あたらない

幻だったのか?

俺は残されたペットボトルを握りしめて真上にある太陽を見上げた


咲き遅れ [創作]

校庭の隅に、忘れられたように一本のソメイヨシノ。

ひっそりと満開を迎えたその花を一人で見るのが僕は好きだ。

けれど今日は先客がいた。

真新しい制服に身を包んで、一目で新入生とわかる女子生徒。

僕の足音に気付いて、その子は振り向いた。

「どうしたの?迷っちゃった?」

微笑みかけると、新入生は首を横に振る。

「この桜、自分に似てるなぁって思って。」

僕が首を少し傾げると、新入生は戸惑ったような様子をみせながら話してくれた。

「校門の桜、ほとんど葉桜ですよね。でもここはこんなに花が残ってるでしょう。」

「この桜は、校舎の影になって日当たりが悪いから、遅れて咲くんだ。」

「可哀相ですよね。ひっそり咲いて、目立たないまま散って…」

新入生は少し寂しそうに微笑みながら、桜の幹を撫でた。

「そうかな?」

えっ?っという顔をして、新入生は顔を上げた。

「よく見て。ひっそりとなんて咲いてないよ。誰かに見てもらえるとかそんなこと思いもしないで、この桜は精一杯咲いてるよ。他の桜と同じようにね。だからこそキミや僕のように、惹かれて足を運んで愛でる人もいるんだよ。」

僕は手を伸ばし、花をそっと撫でる。

「そうですよね…。精一杯咲いてるから、私だってこの桜に気付いたんですよね。」

新入生が桜を見上げると、花の合間から青い空がまぶしく覗く。

「可哀相じゃないよね、この桜?」

僕が微笑みかけると、新入生は初々しい笑顔で「はい!」と答えた。